オウチーノ総研が2015年に行った【嫁ハラスメントにおける実態調査】によると、13%の人が嫁姑問題を抱えていて、その悩みのトップは【姑の過干渉】となっています。
嫁の立場にある多くの方が悩む【姑の過干渉】。
ストレスが大きくなり、離婚を考える方も少なくありません。
そういった姑の言動はなぜ起こるのか、その心理がわかれば対応策も見えてきます。
今回はそんな過干渉な姑への対処法と、うまく解決できた方の体験談をご紹介します。
目次
過干渉な姑の言動とは?
「なんで?」「どうしてそこまで?」理解できないほど家庭に踏み込んでくる姑。
姑からの過干渉に悩んでいる方は多くいます。
まず、多くの方が実際に悩んでいる姑の言動を見てみましょう。
しつこく電話してきたり家に訪れてくる
若い世代間ではSNSを利用したコミュニケーションが一般的になってきていますが、そういったツールを使いこなせない高齢の方の連絡手段は電話です。
頻繁に電話してきたり、理由をつけて家にやってきては、家庭のことにあれこれと口を出します。
こちらの都合を無視して訪れてくるので、自分の時間が奪われてしまうだけでも迷惑な上、生活に踏み込んで来られてはさらに大きなストレスになります。
なんでもかんでも送りつけてくる
「安かったから」とか「〇〇さんからいただいたから」と届けにくる、食べきれないほどの米や野菜。
「あなたに似合うと思って」と言って持ってくる趣味の合わない洋服や、子ども用のかさばるおもちゃ類。
なかには、賞味期限の近い調味料や自分たちが使わなくなった食器を送りつけてくる人もいます。
自分の趣味に合わないものや子どものおもちゃなど、ストックが溜まっていくと家のなかも片付かないし、積み上げられたそれらを見るだけでため息が出るものですね。
子どもへの過干渉
孫に対して必要以上に世話を焼きたがる姑は多いです。
「孫は子どもよりもかわいい」といった表現はよく耳にしますね。
かわいがってくれるのはうれしいことではありますが、「ウチはこういう風に教育してきた」とか「子育てはこう行うべき」といった考え方の押しつけには困ったもの。
ただ反論して関係が悪化するのも具合が悪いし、かと言って簡単に受け入れられるものではありません。
家事や育児に対して過干渉
同居でなくても家事や育児に口をはさんでくる姑はいます。
洗濯洗剤はこれがいいとか、その調味料は身体によくないとか。
また子どもが乳幼児の頃には、その日のウンチの状態や回数、母乳からミルクへの切り替え、離乳食に対することなど、自分の意見を押しつけてきたりします。
特に子どもが乳幼児の頃は睡眠不足になりがちで、母乳を与えることによる体力の消耗が激しい頃。
少しでもゆっくりした時間を作りたいときなのに、心の消耗が大きくなります。
過干渉な姑の心理とは?
受け取るこちら側にとっては迷惑に感じる行為ですが、たいていの姑はそれがいいことだと思ってやっています。
息子夫婦となかよくしたい、かわいい孫のため、というように考えていて、悪気はないのです。
それを理解できると、あなたの心理的ストレスも少しは軽減されるかもしれません。
自己満足
「息子夫婦のためにいいことをしてあげた」という満足感に満たされたいというところはあります。
自分の承認欲求を満たしたいのです。
特にこれといった趣味もなくて友達も少ない、自分の夫とうまくいっていない、というような姑は、自分の息子夫婦に介入することによって居場所を確保しようとするのです。
常に自分の意見が正しいと思っていて負けず嫌いな人には、多く見られる傾向ですね。
子ども離れができいない
母親として「息子を取られた」という思いを、無意識の中に抱えているところもあります。
頻繁に贈り物を届けたり家庭に口を出すことで、息子との絆を取り戻したいのです。
夫がひとり息子であったり、男の子しか育てたことのない母親にはありがちなことかもしれません。
家族のため
大きなくくりで、息子夫婦も自分の家族だと思っています。
同居している場合は特に「生活を共にしている家族」と考えるため、妻として・母親としての経験者である自分がその家族をまとめなければならないと感じて息子夫婦にも介入してくるのです。
過干渉な姑の対処法を紹介
過干渉な姑の心理がわかれば、対処法も見えてくるはず。
ここでは、具体的な対処法を紹介していきます。
夫と妻の話し合いで問題の確認
まずは、夫とよく話し合いましょう。
妻であるあなたにとっては他人の姑ですが、夫にとっては母親であるため、あなたのストレスを理解できていないのかもしれません。
姑が自分に対してどんな言動で接してきているか、それによってどれだけのストレスを抱えているのかを夫に話し、理解してもらいもらうことから始めてみましょう。
夫が問題を直接姑に伝える
冒頭でご紹介したオウチーノの調査でも、
妻が感じる【嫁姑問題を認知しているのに対処していない夫】は65%を超えています。
妻から姑に対して意見を言うというのは、なかなかできることではありません。
夫が仲介に入り、妻の意見を自分の意見として姑に伝えるということが大切です。
妻はとにかく距離を置く
物理的に距離を置きましょう。
姑が簡単には来られないようにすればいいのです。
場合によっては引っ越しを考慮する必要があるかもしれません。
それによって一時的には費用がかかるかもしれませんが、ストレスによってあなたの身体が壊れることよりも大切なことです。
妻は姑に気を遣う必要はない
姑に対して気を使いすぎる必要はありません。
「年寄りのひとりごと」くらいに構えて、聞き流すことも必要です。
余計なお世話に思える口出しには適当にあいづちを打って、心の中ではスルーしましょう。
嫌われない程度の態度で、軽く受け流すのです。
それに対して姑が夫に文句を言うようなら、そこは夫に任せておきましょう。
夫は夫で、母親の前でうまく立ち回ることが大切です。
妻が姑の過干渉に困っているときの夫の心得
絶えることのない嫁姑間の問題。
姑と親子関係にあり妻と夫婦関係にある夫としては「板ばさみ」になっている感が大きいかもしれません。
しかしこの問題を解決するカギは【夫の行動】にあります。
では、実際にはどのような対応をしていけばいいのでしょうか?
妻の味方につく
話し合いの場では、夫は妻の味方につきましょう。
夫が姑側についてしまうと、妻の孤立感が大きくなってしまいます。
すると、嫁姑間で起こっていたはずの問題が夫婦間の問題となってしまい、妻との関係がギクシャクしてしまうことに。
また、妻が自分の親に相談を持っていくと家族同士の問題にまで発展することにもなりかねません。
自分たちの家庭を最優先に考え、姑の前では妻の意見を尊重するようにしてください。
親戚付き合いを押し付けない
くり返しになりますが、大切にするべきは自分が築き上げる家庭。
姑が自分の思い通りにならないと、親戚を巻き込んで自分の味方を増やそうとする場合もあります。
実家との付き合いにストレスを持っている妻に対して、それ以上の親戚付き合いを求めることはやめましょう。
夫自身が自分の母を頼りすぎない
夫が母親を頼りすぎていると、妻からは「マザコンなのでは?」と思われます。
妻との生活よりも母親と一緒に生活してきた時間の方が長いため、生活習慣の癖はどうしても母親から受けた影響が出てしまいます。
また頻繁に母親を頼っていると、母親側も自分が必要とされているのだと感じて過干渉な態度になりがちです。
妻が姑からの過干渉に悩んでいるときには特に意識的に、母親を頼るような言動を控えるように心がけましょう。
妻を気にかけ、姑の悩みを引き出す
上記でも触れましたが、夫が母親である姑の味方についてしまうと妻が孤立してしまうことになります。
結婚して新しい家庭を築いたのであれば、優先すべきは妻との生活です。
姑のことで妻が心の負担を抱えているのなら、妻を気にかけて寄り添いましょう。
母親である姑が過度に干渉してくるときは、自分の生活のなかでの不満や悩みを抱えているのかもしれません。
妻ひとりに負担がかからないよう、夫が一緒になって姑の話を聞いてあげることも大切です。
姑の過干渉を解決した人の体験談
家庭に対して姑が過剰に口を出してくるその背景には、暇で時間を持て余している、これといってやることがない、夫が相手にしてくれないなどの問題を抱えていることもあります。
そういったことをふまえて、姑の過干渉を解決してきた方の体験談をご紹介します。
「忙しいアピール」でアポなし訪問を撃退
本当に迷惑なアポなし訪問。
いつ来るのかわからないので部屋の掃除に気を抜くこともできません。
来られたらお茶やお菓子を出さないわけにもいかないので、そういったものを常に揃えておかなければならないという余計な作業も増えるし、来たら来たでどうでもいい話がホント――に長い!
電話もしょっちゅう。
Lineなんてもちろん使えない姑は、こちらの都合なんておかまいなしに電話してきては長話。
キレそうな日々を送っていましたが、買い物で主婦友達に会った時に「居留守作戦」を教えてもらいました。
まず、電話が鳴ってもすぐには出ない。
急に姑がやって来たときには「10分後に出かけるので」と言って、お茶くらいは出しても着替えたり化粧したりとバタバタする。
何か聞かれたら、「パートを始めた」とか「町内会の役員になった」とか「幼稚園の保護者会で」とか、なんでもいいから理由を作る。
それが何回か続けば「簡単には嫁に会えない」と考え、少なくとも事前に電話をしてから来るようになるし、電話にも出なければその頻度も減ってくる。
そう、私がしたのは”忙しいアピール”。
最初は嘘がバレちゃったら……なんて思ったりしましたが、それだけ迷惑なんだということが伝わるのならいいかって割り切るようにしました。
友達の言うとおりアポなし訪問もなくなり、電話の回数もぐっと少なくなりました。
愛する友達、ありがとう!
<31歳 主婦 結婚歴2年>
姑に趣味を!夫をしつけて子離れを実践
「妻のあなたよりも母親の私の方が、息子との絆は深いのよ!」っていう闘争心むき出し態度に疲れていました。
私の旦那は男兄弟の次男。
かわいい末息子がいなくなって寂しい気持ちはわからなくもありませんが、しょっちゅう家に連絡がありました。
洗濯洗剤のブランドや調味料など「これがいいのよ」ってわざわざ送ってよこしたり、週末になるとどこかへ出かける用事はあるのか、ないなら一緒にランチでも、とか。
会話の中でも「私、母親ですから!」っていうアピールが半端ない。
こちらの生活に踏み込まれることに、もううんざりしていました。
ネットでいろいろ調べてみたら、そんなふうに子離れできない母親って世の中には多いのですね。
そんな時、パート先の先輩主婦から「姑に趣味を与えればいい」とアドバイスをもらいました。
「暇で、ほかにやることがないのよ。」そこで、実家の近くで行われているサークル活動や無料の体験教室などを調べまくりました。
そして【七宝焼き教室】を発見!
以前陶芸に興味を持っていたと聞いたことがあったので、夫から話をしてもらうように頼みました。
手先を使えばボケ防止にもなるし、1点ものの手作り品は味があるとかなんとか言ってと。
そういう思考が苦手な夫なので、シナリオは私が作って実践してもらいました。
初日につきあわされた夫はブツブツ言っていましたが、姑はそれをきっかけに手作りの楽しさに目覚めたようです。
同年代の友達もできたようで、ウチへの詮索は少なくなりました。
七宝焼きブローチとかもらってもしょうがないけど、小さいから場所も取らないし、なによりも電話攻撃から解放されたことで気持ちがスッキリ!
<29歳 パート勤務 結婚歴3年>
姑の過干渉に悩んでいるならカウンセラーに相談しよう
ひとりで悩んでいる、または夫が話を聞いてくれないという悩みも合わせて抱えているなら、プロのカウンセラーに相談してみましょう。
最近はオンラインでのカウンセリングシステムも増えてきました。
わざわざどこかへ出かける必要がなく、電話やメール、テキストメッセージでのやりとりで対応してもらえます。
オンラインカウンセリング・teotle(テオトル)
運営歴 | 母体である「エキサイトお悩み相談室」は、実績13年を超える |
カウンセラー在籍数 | 50名ほど |
料金 | 14日間コース 8800円(1日当たり629円) 30日間コース 13200円(1日当たり440円) |
通話料金 | なし |
HP | テオトル |
テオトルは、あなた専属のカウンセラーに毎日相談することのできる新しいオンラインカウンセリングです。
料金システムは現在、2週間コースと1ヶ月コースの2種類。
テキストメッセージを使い、契約期間中は毎日カウンセラーに相談することができます。
あなたが選んだカウンセラーと継続したやりとりができるので、あなたの悩みにより深く寄り添ったアドバイスを受けることができます。
まずはアカウント登録。
その後、相談内容を入力すると複数のカウンセラーからメッセージが届くので、あなたが相談したいカウンセラーを選びます。
そのカウンセラーから最初のメッセージが届いたら相談開始となります。
teotle(テオトル)おすすめのカウンセラー・すみよしひさこ先生
料金 | 14日間コース 8800円(1日当たり629円) 30日間コース 13200円(1日当たり440円) |
カウンセラー歴 | 9年以上 |
資格 | 心理カウンセラー NPO法人日本家族問題相談連盟認定「離婚カウンセラー」 NPO法人日本家族問題相談連盟認定「マリッジカウンセラー」 一般社団法人 シニアライフサポート協 認定「上級シニアライフカウンセラー」 |
相談内容 | 嫁姑問題・舅姑との付き合い方・親族との付き合い方 離婚などの夫婦の問題 配偶者の不倫・浮気・同性愛・性癖 子育て(産後うつ等) |
すみよしひさこ先生は、夫婦関係や離婚・家族の問題の関する悩みへのカウンセリング歴が9年以上あるベテランのカウンセラーです。
ご自身が熟年離婚や両親の介護という経験をお持ちで、その経験を活かしたアドバイスであなたの悩みを解決へと導いてくれます。
【すみよしひさこ先生の口コミ】
評価:★★★★★4.8
夫婦で生活しているのに、毎日感じる孤独感。寂しさに耐えられなくなって、どうしたらいいのか相談させていただきました。いつもやさしい言葉で励ましていただき、数時間でも外に出ることを勧められてパートに出ることを決めました。
これから、少しずつ自分の時間に目を向けていこうと思います。
<35歳 女性 主婦>
オンラインカウンセリング・エキサイトお悩み相談室
運営歴 | 2007年~ |
カウンセラー在籍数 | 130名以上 |
料金 | 電話 100円/1分~ メール 1000円/1通~ |
通話料金 | カウンセラーにより異なる |
HP | エキサイトお悩み相談室 |
オンラインカウンセリングの先駆けでもあるエキサイトお悩み相談室。
13年以上の運営歴と、16万件以上の実績を誇ります。
130名以上のプロフェッショナルカウンセラーが、24時間365日待機。
不安で眠れない、相談相手がいなくて悩んでいる、いますぐ誰かに話を聞いてほしい、そんな要望に応えてもらえます。
初回利用は1000円割引という特典付き。
初めての方でも安心して利用できますね。
エキサイトお悩み相談室おすすめのカウンセラー・伊藤憲治(いとうけんじ)先生
料金 | 電話 200円/1分 メール 2800円/1通 |
カウンセラー歴 | 2011年~ |
資格 | 認知行動療法・実在的心理療法 パーソナリティ障害・不安障害・適応障害 など |
相談内容 | 人間関係の修復 夫婦関係の改善 喧嘩や誤解による関係修復 他 |
年間約3000件を超える、豊富なカウンセリング経験と相談実績を持つ伊藤憲治先生。
伊藤憲治先生は、人間関係の相談に対する専門知識や経験が豊富。
嫁姑問題を含め、人間関係に関するあらゆる相談に対応してくれます。
【伊藤憲治先生の口コミ】
評価:★★★★★4.7
今回、2回目の相談に乗っていただきました。前回に続き、とても勉強になるアドバイスをいただきました。このまま進めば夢もかなうかも!またよろしくお願いします。
<30歳 女性 OL>
姑の過干渉は夫が対処しなければ現状は変わらない
夫の協力なしには、姑の過干渉を止めることはできません。
妻と姑の板ばさみから逃れたい夫の気持ちは理解できないことではありませんが、妻の負担が大きくなりすぎると家庭に大きな影響が出てきます。
子どもがいる場合には、その影響は子どもにも及びます。
両親と共に過ごしてきた時間は過去のこと。
今1番大切にするべきは、自分たちの家族です。
どうしたら姑の過干渉を食い止めることができるのかを考察し、対処法を見出して実行していきましょう。
夫婦間でも話し合い、それでも解決策が見つからない場合には、プロのカウンセラーからアドバイスを受けるという選択も用意されています。
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