近年、未婚率の増加と共に、仕事を持つ独身者が親と同居している割合が増えてきています。
職場が実家から近い・住宅費の節約になる・貯金ができるなどのメリットを優先して実家に住んでいる半面、ストレスを抱えながら生活している人が多いようです。
そこで、本記事では実家暮らしにストレスを感じる理由とその対処法を詳しく紹介しています。
本記事を参考にストレスフリーな生活を送りましょう!
目次
実家にストレスを感じるときってどんな時?
実家で暮らしながら、強いストレスを感じるのはどんなときでしょうか。
ここでは、実家で感じるストレスを、ひとつずつ掘り下げてみたいと思います。
親がなんでもかんでも口出ししてくるとき
実家でのストレスの原因は、親の存在にあります。
親の世代と子どもの世代には年齢的なギャップがあり、物事のとらえ方や考え方に世代間の違いがあるもの。
それを親側が理解できず「子供は親に従うべき」という考え方が強いと、子供の行動にひとつひとつ口を出さずにはいられなくなります。
そうすることによって「いつまでたってもしっかりしない」と言いながらも、自分が面倒をみているという自尊心を保っていたいのです。
言われる側としては「自分はもう社会人なのだから放っておいてほしい」という思いがストレスになることもしばしば。
将来について強要してくるとき
上記のように、子供は親に従うべきと考えている親は、自分の意見を子どもに押しつけようとします。
自分の子供にはこうなってほしいという気持ちが、いつの間にか自分の子供はこうなるべきというように変換され、その理想像を強要する形となって表れるのです。
なので、例えば正社員でなければならないという考え方だと、契約社員や派遣社員であることに対して文句を言うし、30歳になる前に結婚するのが普通という常識を持っていると独身でいることを責める、という結果に。
口うるさいと思うと共に、自分の将来は自分で決めて行動したいとストレスが積もります。
いちいち連絡しなければならないとき
残業で帰りが遅くなりそうなとき、会社帰りに仲間と飲みに行こうとなったときに、毎回母親に連絡しなければならないというのは面倒ですよね。
「今日は遅くなる」とか「今夜の食事はいらない」など、いちいち連絡しなければならないというのは気持ちに負担がかかるものです。
母親の考え方が、一緒に住んでいるのだから一緒に食事をするのが当然というものだと、帰宅が遅くなるたびに連絡をしなければならず、ストレスが大きくなっていきます。
介護しているとき
親が高齢となり介護せざるを得ない状況下では、家での疲労感が大きくなります。
「育ててもらったのだから、今度は自分が面倒を見るべき」という考え方にとらわれていると、自分自身を追い詰めてしまうことに。
成長の見える子育てと違って、介護は先が見えません。
このツラい状況がいつまで続くのかと考えると、心の負担がどんどん大きくなっていきます。
実家にストレスを感じる理由
ここでは、ストレスを感じる理由を、一つずつ解説していきます。
プライベートがないから
親が勝手にスマホやパソコンを見る、といったケースはあります。
「親子なのだから、なんでも共有すべき」とか「子供のことはすべて理解しておきたい」と考える親は、許可もなく踏み込んできます。
なかには、ゴミ箱をあさってレシート等を見る親も。
親子とはいえ、もう子供ではないのだから、監視されるのは嫌ですよね。
また、食事やお風呂など家族の時間に合わせなければならないので、自分の好きな時に好きなことをするという生活は難しいのが現状。
親が子離れできていないから
親にとって子供は、いつまでも子供。
例え、子供が社会人になっても「親だから子どもの面倒をみなければ」という思いが強い親はいるものです。
一緒に生活していればなおさら、子離れするのは難しいでしょう。
そういった考え方の親ほど過保護になるので、子供が何歳になっても支配しようとします。
両親または息子の自己中心的な考え方
親子であっても個々の価値観は違ってくるものです。
親が自分の価値観を押しつけようとするけれど、あなたの意見と合わないこともあるでしょう。
意見が衝突してケンカになることが続くと、精神的な疲労は大きくなりますね。
この点に関しては、あなたもある程度我慢しなければならないかもしれません。
食事や洗濯など、生活することにおいて世話になっていることはあるはずです。
親から言いたいことを言われても聞き流すくらいの器量を持ち合わせていれば、多少はストレスを軽減できるのではないでしょうか。
甘え
ストレスを抱えながらも実家暮らしを続けるのはなぜでしょうか。
その理由を考えてみましょう。
家賃や光熱費が安く済むという、金銭的負担の少ないことが大きな理由であると思います。
そこに甘んじているのではあなた自身であることも考えられます。
親だから、身内だから「何を言っても許される」と思って行動してはいないでしょうか?
介護疲れ
親の介護をしている人なら、介護疲れが最大のストレスの理由であることに間違いありません。
介護は先が見えず、いつまで続くのかわからない不安。
「もう、早く逝ってほしい」と考えてしまう罪悪感と孤独。
自分の生活を犠牲にしなければならないほどの介護は、逆にあなたを病気にしてしまう可能性も。
あなた自身が介護うつになってしまう前に、対策を考えましょう。
実家でのストレスを解消する方法
実家でのストレスを感じるときとその理由がハッキリと分かったら、解消する方法を考えてみましょう。
ストレスを長々と引きずるのは、心の健康を害します。
家族内での話し合い
家族内でしっかりとした話し合いが必要です。
何か問題が起きた時の話し合いは感情的になりやすいので避けるのがベター。
あらたまった席を設け、家族それぞれの考え方や行動についてきちんと話し合いましょう。
また、親側も「こんなにいろいろしてあげているのに」というストレスを抱えているかもしれません。
家事を含む生活の中での役割分担を見直し、提案してみましょう。
自分にも悪いところがなかったか見直す
上記でも触れましたが、ストレスを抱えているのはあなただけではないかもしれません。
日々家事をこなしている母親も、少しずつ溜まったストレスを発散できずにいるかもしれません。
また父親も、そんな母親の愚痴を聞き続けることに疲れを感じているかもしれません。
親に対する配慮のかけている部分がないか、自分自身も見直してみましょう。
親を介護施設に入れる
昔は、親の介護は子供が受け持つというのが常識とされていました。
でもそれは、大家族が普通だった時代のことです。
核家族化が進んだ現代では、家族内で役割分担をしながら介護を続けるということは、精神的にも肉体的にも非常にハードなことです。
この現代になっても、親を施設に預けることに罪悪感を持って気が引けるという方は多く見られます。
そんな中、介護疲れが限界にまで達してしまうと、愛情が憎しみに変わってしまうことも。
親の方も「無理に介護をさせている」という負い目を感じてしまうこともあります。
核家族化が進む中でのそういった介護問題を社会全体で担っていこうと、2000年から介護保険制度が始まりました。
デイサービスの入所方法や訪問介護にかかる費用など、市区町村が相談に乗ってくれます。
罪悪感を抱える必要は全くないのです。
あなた自身の生活を守るためにも、プロの介護を受けることを考えましょう。
適度なコミュニケーションや挨拶、感謝などを伝えられていたのか
生活の中で、おはよう・おやすみなど、日常のささいな挨拶はできていたでしょうか?
また、ありがとうという感謝の気持ちを伝えることはできていたでしょうか?
会話がなくなると、関係性がギスギスしてくるものです。
たとえ親子ではあっても、一緒に生活する人間同士。
少々の雑談にも付き合うなどのコミュニケーションは大切なのです。
1人暮らしを始める
実家で生活することにストレスを感じているのなら、自立して1人暮らしを始めましょう。
実家を出たいと言いながら1人暮らしを始められない理由として「金銭的に余裕がない」を理由に掲げる人がほとんどです。
一人暮らしを始めるにあたって、好き勝手にお金を使うことはできないかもしれません。
家事を全て自分でやらなければいけないし、場合によっては貯金の必要も出てきます。
ですが、1人暮らしは実家暮らしとは違って、自由な時間を持つことができます。
そういったことを考慮しながら、金銭的に恵まれた実家暮らしを続けるか、自由な時間が手に入る1人暮しを始めてみるか、自分自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。
実家にストレスを感じたら専門家に相談も
相談できる人がいないからと1人で抱え込んでいると、抱えているストレスがどんどん大きくなっていきます。
すでにストレスの限界を感じているのなら、オンラインカウンセリングを利用して悩みを相談してみましょう。
24時間365日対応で受け付けてくれるところもたくさんあります。
親子関係や人間関係、また介護問題など、専門のカウンセラーから的確なアドバイスを受けることができますよ。
エキサイトお悩み相談室
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料金 | メール相談 1000円~/1通 (カウンセラーによる) |
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【伊藤憲治先生の口コミ】
自分の考えや話したいことが上手くまとまっていなかったのですが、先生に話を聞いてもらっているうちに、リラックスして話すことができました。自分で気付けなかった点も指摘していただき、改善しながら生活を変えていこうと前向きになることができました。先生、ありがとうございました。
評価:★★★★★ <20代 男性 アルバイト>
実家にストレスを感じたら、少し距離をとってみて
実家にストレスを感じているのなら、家族と距離をとってみましょう。
1人暮らしなら親から干渉されることもないし、気を使いながら生活することもありません。
また、実家暮らしではなかなか家に呼ぶことのできない恋人や友人を招くこともできます。
食べたいときに食べたいものを食べられるし、外食も自由。
それまでやってもらっていた全ての家事を1人でやることによって、親のありがたみを感じることができるようになるかもしれません。
介護などが大変なら、施設へ入れることも検討すると良いでしょう。
実家暮らしのストレスを感じたら少しずつ貯金をしてみるなど、自立への1歩を踏み出してみましょう!